リモート環境下におけるスクラムイベントのちょっとした工夫 #リモートワーク #scrum #スクラム

これは コネヒト Advent Calendar 2020 5日目 の記事です。

はじめに

コロナの影響もあり、現在は在宅勤務が中心になっています。

コネヒトの開発チームはスクラムを採用していますが、スクラムイベントもリモートで行うようになりました。

この記事ではリモート環境のスクラムイベントを効果的にするために僕らが行っている工夫をいくつか紹介しようと思います。

デイリースクラム

工夫: スピーカーのバトンパス

デイリースクラムは順々に話していく形式が多いと思います。

オフラインであれば並んでる順に自然と話せばいいですが、ビデオ会議だとイマイチスピーカーの順番が定まりません。

またオフラインに比べて、「話し終わったのかどうか」を意外と察しづらい問題があります。

とても小さな工夫なのですが、話終わったあとに次の人にパスを渡します。

「次は○○さん、お願いします」

自分の話が終わったら、これを言うだけでスムーズに進行していきます。

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スプリントレビュー

工夫: 自由参加にする

オンラインのビデオ会議のいいところは、場所の物理的な制約を受けないところです。

会議室に入れる人数は限界がありますし、オープンスペースであってもデモが遠くだと見えづらかったりもするでしょう。

僕らはレビューの開始前に、全社員がいる Slack チャンネルでアナウンスし、 Zoom のリンクを共有しています。

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お知らせの様子

スプリントレトロスペクティブ

工夫: チェックイン

オンラインのビデオ会議は、良くも悪くも複数人が同時多発的に会話するようなコミュニケーションには向いていないと思います。

そのためレトロスペクティブのような場では、ひとりひとりの発言機会やその時間がオフラインに比べて短くなりがちです。

そこで僕らはレトロスペクティブの最初にチェックインを行っています。

簡単な質問をひとつ用意し、それに対して全員がひとことずつ回答します。

  • このスプリントを天気で表すと?
  • このスプリントは前のスプリントに比べてよかった?悪かった?
  • このスプリントで一番がんばったことは?
  • etc

最初に全員が一度発言することで、参加意識が高まっていきます。

チェックインの詳細については「アジャイルレトロスペクティブズ」という書籍で紹介されています。

バックログリファインメント

工夫: 司会は開発者

これはリモートに限ったことではないですが、リファインメントの司会は開発者(の代表者)が行っています。

以前はプロダクトオーナーがバックログアイテムを説明することが中心でした。

プロダクトバックログについては当然プロダクトオーナーの方が詳しいですが、司会進行をある意味「詳しくない側」である開発者が行うことで、不明点や懸念点を顕在化しやすくしています。

スプリントプランニング

工夫: 一度解散、そして集合

開発チームは機能横断で構成されていますが、メンバーの中では当然専門領域が異なります。

そのためプランニングでは大枠のスプリントゴールを確認したあと、大きく2つのチーム( Native アプリチームと Web チーム )に分かれて細かいタスク出しや見積もりを行っています。

ただそのままだと作業の優先順位や完了目処の認識がずれたりする可能性があります。
(このAPIは早めにほしい、など)

そのため、両チームの見通しが判明したら、改めて最終的な認識合わせとスプリントゴールの調整を行うようにしています。

おわりに

コネヒトの開発チームで行っている、スクラムイベントの工夫をいくつか紹介させていただきました。

スクラムはチームの状況により細部のやり方が大きく変化するものだと思います。

この記事で紹介した工夫が、少しでも誰かのヒントになれば幸いです。

明日は nkuroda さんです。

qiita.com

(追記) イベントやります!

コネヒトでは12/17にオンラインイベント開催予定なので、ぜひ参加してみてください!

connehito.connpass.com