5/20 に SCRUM BOOT CAMP THE BOOK の増補改訂版が発売されました。
学習と成長を促進する Scrum ですが、 Scrum 自身も成長を続けています。
スクラムガイドの改訂を取り込み、よりパワーアップしているので、ぜひ読んでみてください。
ご縁があって、僕もコラムという形で参加しています。
とても思い入れのある本なので、自分の名前が載ることになったのは非常に感慨深いものがあります。
発売イベントも開催予定(オンライン)なので、よかったら参加してみてください(枠追加されたようです)。
「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」の思い出
ここからはただの個人的な思い出話です。
旧版を読んだのは 2013年の2/14です。
なぜこんなに正確に覚えているかというと、デブサミの会場で購入したためです。
当時の僕はチームやプロジェクトのリーダーをやるようになっていて、ある程度の自信を付け始めていた頃です。
要件定義をして、設計してテストして。。みたいなことを割とうまくやっていたと思います。
そんな中、新規サービスの立ち上げに関わらせてもらっていたのが正にデブサミのタイミングでした。
サービス開発において無力だった
新規サービスではそもそも要求や要件がまったく定まっていません。
ああでもない、こうでもない、という会議が繰り返され、一体いつになれば作り始められるのか、作り始めたと思ったらやり直し、ただ時間だけが過ぎていく。。そんな状況でした。
そんなとき、たまたま手にとったのが (旧)SCRUM BOOT CAMP THE BOOK でした。
すぐ読み終えた
帰りの電車で読み始めて驚きました。
不確実で不透明な状況に立ち向かうためのヒントが SCRUM BOOT CAMP THE BOOK には散りばめられていたからです。
そのままの勢いで読み進め、その日の夜にはもう読み終えていたと思います。
直人さんの話を聞きに行く
タイミングとは不思議と噛み合うもので、デブサミの二日目に著者の一人である西村直人さんのセッションがありました。
当然、是非話を聞きたいと参加を決めたのでした。
Action!!
その年のデブサミのテーマは「Action」でした。
それゆえか、直人さんの話も何か「行動を始めよう」という主旨の話だったと記憶しています。
「ひとりでペアプロを始めた」という本気か冗談か分からない話を聞いて、自分は強く背中を押されました。
Scrum に大きな魅力を感じたのは間違いありませんでしたが、少し距離を感じていたのも事実です。
プロジェクト自体はウォーターフォールだし、チームのリーダーと言ってもサブチームの一つにしか過ぎないし、そもそも関われる範囲は開発に限られるし。。
やらない理由はいくらでもありました。
でもこの講演を聞いて、「できることは何か少しでもあるはずだ」「どんな形でもいいから始めるんだ」という気持ちに切り替わりました。
Scrum を始めてみた!
土日を挟んで週明け、「やり方を変えてみたい」と、チームのメンバーを集めて思いを伝えました。1
プロダクトバックログというよりも、Excel に書いたただの TODO リストだったかもしれません。
スクラムマスターも、プロダクトオーナーもいませんでした。
見積もりは、カードもないプランニングポーカーでした(せーので数字を言う、みたいな)。
でもあの時、一歩を踏み出したことから色々なことが動き出したと思っています。
何よりも、変化と学習と成長を楽しめるようになりました。
よりパワーアップした SCRUM BOOT CAMP THE BOOK が、僕と同じように、誰かが一歩を踏み出すきっかけになればいいなと思います。
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当時「やってみましょう」と賛同してくれたメンバーのみんなには今でも感謝しています↩