「実装パターン」を読んだ
いつだったか前職の Slack で話題にあがっていて、目次を見るだけで名著の雰囲気が出ているし、ケント・ベックだしということで手に取った本。
ピアソンの技術書なので、中古で購入したのだが中々いいお値段だった(しかしその価値はあったと思う)。
タイトルの通り、かなり具体的なプログラムを書くうえでのプラクティスとか作法みたいなものが多く紹介されている。
ただ自分はそれ以上に、プログラミングへのメッセージとか心構えみたいなものを感じた。
プログラミングは結局のところ、コミュニケーションなのだと思う。
未来、それもそう遠くない未来に、自分のプログラミングに手を入れる人への手紙みたいなものなのだ。
それは隣の同僚かもしれないし、まだ見知らぬ新しいメンバーかもしれないし、明日の自分自身かもしれない。
「可読性を大事に」みたいなことはよく言われるけど、言い方を変えれば「次にプログラムを触る人へメッセージが伝わるように」っていうことなんだろうと思う。
そんなことを感じさせてくれた本でした。
刺さる文がてんこ盛りだったんだけど、まえがきがエモすぎて突き刺さったので引用しておく。
たとえ最新の注意を払ったコード作成から長期的な経済効果が得られないのだとしても, それでも私はできるだけよいコードを書こうと心がけるだろう. 70年の人生は, 20億秒を少し超えるにすぎない. 誇りの持てない仕事で無駄にする時間はない.