人間をリソースと呼ばない方がいいと思う
社内に投下したポエムを一部修正してリポスト。
「リソース」っていう表現が嫌い
表題の通りなんですが、僕は人間をリソースと呼ばないほうがいいと思っていて、何ならとても嫌いな表現なんです。
文脈上使わざるを得ないときもありますが。
よく聞くような使われ方だと、「開発リソースが足りない」とかですね。
言葉狩りか?と言われるとそうかもしれないですが、日常的に使う言葉というのは結構大事だと思っていて、連想される思考になっていく(あるいはもうなっている)と考えているからです。
「代替可能」を連想させる
じゃあどういうことを連想するかというと、リソースという言葉は「代替可能な資源」をイメージしやすいと思うんです。
そうすると、表面上のスキルとかスペックで人間を捉えて、例えば組織編成とか要員計画だとか、なんだかパズルみたいに組み合わせるとうまくいくような気がしちゃうんですよね。
エモい話ってわけじゃない
あぁ、別に人間に寄り添うとかそういうエモい話をしているつもりはなくて。
人間はもっと めんどくさい 複雑で、目に見えない変数がたくさんあると思うよって話です。
たぶん採用のオファー面談で、「リソースが足りないんです!」ていう話をしたら最悪の口説き文句だと思います。
(これに共感できない人は多分価値観が根本から違うと思うんで、そういう人もいるんだな、くらいに受け取ってください)
人が違うと別の組織になる
自分はよくサッカーをメタファーにするんですが、たとえばある選手が移籍したチームはどうなるでしょうか。
同じポジションで、似たようなプレースタイルの選手は獲得するかもしれません。あるいは、若手を抜擢したりするかも。
でも絶対に同じようにはできない。
戦術、フォーメーション、他の選手とのコンビネーションを見直し、更には試合ごとに手直しを加えながら「新しいチーム」を作っていくと思います。
おしまい
だから僕としては、人間に「リソース」っていう表現は使わないで、できるだけ具体的な名前を使って、顔を思い浮かべながら話したほうがいいんじゃないかなって思ってます。
おまけ
似たような観点の記事でおすすめを教えてもらったので置いておきます。