みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた
- 作者:Matt LeMay
- 発売日: 2020/03/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
同僚の何人かが読んでいたので手にとってみた。
「アジャイル」という言葉は「単なる方法論」あるいは「宗教のような何か」と誤解されがち。
そんな「アジャイル」の根本的な価値観を職種問わずわかり易い言葉で説明している。
またそれを実現する組織にするためのヒントが散りばめられていた。
アジャイルマニフェストの成り立ちにまで言及しているところにとても好感がもてる。
ページ数もそんなになくてサクッと読めた。
その代償なのだろうけど、エンジニアリングと絡むような(技術的な)側面への言及はほとんどない。
コンウェイの法則的な話もあるけど、こういった組織論を語るときに一緒にテーブルに乗っていないと、個人的には何か片手落ちな気がしてしまうのであった。
この本で特によいなぁと思ったのは、組織構造の問題点に触れているところ。
構造の観点が最近自分の中でもホットなので、読んだタイミングがよかったのかもしれない。
「そう振る舞うことが自然」という構造にすることが、組織づくりにおいてとても大切な気がする。