ユーザストーリーマッピングを読んだ。 #UserStoryMapping

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この本は、ユーザーストーリーマッピングの勉強会に行ってきた時にワークショップで体験して、とてもいい!と思って読むことにした。

ユーザーストーリーマッピングはプロダクトの全体像を俯瞰でき、立場の異なる人々の共通理解を形成し、事業戦略から開発戦略までを結びつるための素晴らしい手法だと思います。
今すぐに5章を読みながら、誰かと一緒に試してみるといいですね!

銀の弾丸などない

もちろんユーザーストーリーマッピングを使ったからうまくいくわけではない。
筆者がその点もメッセージに込めていると思っていて、ユーザーストーリーマッピングですらも含めて手法はあくまでも手法でしかないとことが伝わってくる。

「こういう手法や事例があるよ、こうやるとうまくいくよ」
→でも手法なんてあくまでも手法に過ぎないからね!

という、何だか自分で上げて自分で落とすみたいな流れが基本。
例えばユーザーストーリーのテンプレートを紹介しておきながら、「テンプレートに縛られちゃダメだ!」みたいな。

じゃあどうすればいいのか、どうやればいいプロダクトが作れるかってことについては本質的なところを繰り返し語っている。

  • 共通理解を作ることから始める
  • ストーリーは書くものじゃない、語るもの。語りあわなくちゃ!
  • 何をやらないかが重要!
  • 僕らはたぶん間違っている
  • 学ぶことが何より大切!

大きな気付き

この本を読み終わったあと、お風呂の中に入って思い返してたら、自分の中ですごく大きな気付きがあった。

そうか、プロダクト開発やサービス開発は学習を前提にやるということかと。
如何に学びを最大化するかを重視すべきなのかだと。

例えば人も物もお金も時間も十分にあったとして、それでも小さく作るのはなぜか?
なぜ「何をやらないか」が大切なのか?
その答えが言葉として自分の中で見つかったのが大きかった。

わかっている人からすれば当たり前なのかもしれないけど、この気付きを得られただけでも僕はこの本を読んだ価値があった。

おまけ:バケーションの写真

この本の中で共通理解を失わないために、記憶を呼び起こすものをちゃんと残しておくのが大切と語っている。

その比喩として「バケーションの写真」というのを使っており、それがとても気に入った。

バケーションの写真は何も知らない人が見たらただの写真だけれども、当事者にとっては記憶を呼び起こすものになる。 旅行の写真を見れば、色々な思い出が蘇ってくるように。

今までドキュメントを一生懸命書いてきたけれど、どうやら文字だけで完璧に情報を伝えるのは不可能なようだ。 だけどアイデアやストーリーは放っておくとすぐに蒸発してしまう。

だからストーリーを語り継げるようにバケーションの写真を作ろう。 これが、未来のドキュメントのあるべき姿なのかもしれない。

勉強会に行った時のブログ

su-kun1899.hatenablog.com

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