デブサミ2015に行ってきたので、まとめておく。 ちなみに2日とも参加したので、聞いてきたセッションごとにまとめていく予定。
なお、内容については色んなところでまとめられているので、 自分が特に印象に残ったところをメモレベルで。
Developers Summit 2015 タイムテーブル
【19-A-1】Growth!エンジニアとサービスと組織が成長するために
なぜ聞いたか
よっぽど聞きたいセッションが別になければ、基本的には毎年基調講演を聞くことにしている。
基調講演第一部「名誉職としてのCTOのあり方」川上 量生〔ドワンゴ〕
どんな内容だったか
- バーチャロンの開発に携わっていた
- JavaScriptに置き換えて法律の循環的複雑度を測定してみた(著作権法やばい)
- スクリプトエンジニアの時代になっている
- コンピュータの動作原理を知らないエンジニアが増えている
- 性能を理論より実測でしか測れない
- アジャイルなど、開発手法が宗教化していないか?
- 考えずに調べる文化になってきている
- 半導体業界では2流が増えた。今2流が食えなくなっている。
→どこかの業界と同じではないか? - 企画は開発を知っていたほうがいいか?
→新しいものを作るなら企画と開発は近い方がいい - 角川の編集者はプログラミング研修を受ける
→「読み書きそろばん、プログラミング」という時代になる - 個人で出来るのは一定期間。組織が勝つようになる
所感
個人的には今回一番刺さったセッションかもしれない。 2流エンジニアのくだりでは恥ずかしながら自分のことだな、と感じた。 マシンスペックは年々向上し、インフラだってAWSみたいなクラウドがよろしくやってくれる。 今は必要になる技術力がどんどん下がっているけど、近い将来それに甘えたエンジニアは淘汰されるだろう。
自分の強みは技術力がメインじゃないとは思うし、ビジネス観点は意識しているつもりだけれど、 そこに甘えて文系エンジニアのコンプレックスから逃げているところはなかったか。
エンジニアリングの世界で生きていく以上、基礎体力はやっぱり上げていかなきゃいけないと思い知らされた。
明日の自分は変わるか?
技術側面で得意分野を作るように意識しようと思う。
基調講演第2部「エンジニアのGrowth!」(リレーセッション)
どんな内容だったか
- ドワンゴ新卒二年目がニコニ立体を立ち上げた話
- インティメートマージャーの人の「プロダクトが完成するまでにいるものいらないもの」
→新しいものを作る時、夢はいっぱい
→色んな人の意見を聞くけど真に受けない - 株式会社ヒトクセの人のヒアリング駆動開発
→顧客への理解が足りなかった、儲からなかった
→ヒアリング駆動開発
→ヒアリングベースにしてお互いのリテラシーを高める - ヤフーの人の黒帯制度の話
→まず登る山を決める
→一歩一歩進める
→1on1を週次、スモールチームで密なコミュニケーション
→達成感を共有できる場所を作る
所感
「個人の成長+組織の成長=ビジネスの成長」という言葉は印象に残った。 個人だけでも駄目だし、組織だけでも駄目。 ビジネスのことやユーザー(顧客)のことを、エンジニアもちゃんと考えないとうまくいかない、という文脈が多かったように思う。 また、一歩ずつ、少しずつ、だけど着実に進めていくという方向性が強い(開発もビジネスも)。 ここらへんが結局スクラムみたいなイテレーション開発手法が盛り上がっていることに繋がっているのかも。
PDCAサイクルって大嫌いなんだけど、逆回りで考えるっていうのはナルホドと思った。 そういうアプローチだと作り手の意志があるし、ありかもしれない。
明日の自分は変わるか?
自分より年下がああいう大勢の場で登壇していると、 やっぱり大きな刺激はもらえる。 30歳がんばります。